川澄V弾でなでしこ五輪に王手/五輪予選記事 [川澄V弾でなでしこ五輪に王手/五輪予選記事]
川澄V弾でなでしこ五輪に王手/五輪予選記事
日記を書く
後半17分、永里優のパスを受け、左足で先制ゴールを決めた川澄(右)
<ロンドン五輪アジア最終予選:日本1-0オーストラリア>◇第3戦◇5日◇中国・山東スポーツセンター
【済南(中国)=鎌田直秀】なでしこジャパン100+ 件が
ロンドン五輪アジア最終予選第3戦で難敵オーストラリアを下し3連勝で勝ち点9に伸ばし、ロンドン五輪出場へ王手をかけた。0-0の後半17分、FW川澄奈穂美(25=INAC)が左足で決勝弾を決めた。
FW永里優季(24=ポツダム)からのパスを冷静に流し込んだ。FW陣の中で唯一の3戦連続先発となった川澄は、1日初戦タイ戦でも均衡を破る先制点を奪い、チームの単独首位に大きく貢献している。
なでしこジャパン100+ 件は8日第4戦の北朝鮮戦に勝てば、3大会連続4度目の五輪出場を果たす。
天王山もやっぱり、頼りになる絶好調娘川澄が決めた。押し込みながらもゴールを奪えない展開が続く中、運動量と巧みな技術が日本を救った。0-0の後半17分、永里優からパスを受けると、トップスピードのまま右足でボールコントロール。「信じていました」。そのまま流れる動きで左足でゴール。好セーブ連発のGKウィリアムズの飛び出しにも、余裕をもって右隅に決めた。
川澄 大きい相手に相性がいいのかな? 自分のように俊敏な方が欧米人はついてこれないのかもしれない。永里にボールが入って、思った通り。落ち着いて決められて良かった。1-0。あの点がなかったら勝てなかったので、うれしいです。
2得点した女子W杯ドイツ大会のスウェーデン戦から6試合連続の先発。中1日で連戦が続いた今大会もFW陣で唯一の3戦連続先発。
川澄 だんだん立場が変わってきた気がします
エースの自覚は十分だ。後半26分に交代するまで前線で相手DFをかき回し、好機を演出。サポーターからの「ナホ」コールに手をふってこたえた。
川澄 疲れているのはみんな一緒。相手もきつい。5日で3試合は生まれて初めてですけど、まだまだいけました。1戦1戦負けないように。次も先発でいきたい。
川澄の集中力と技術は、小学校のころから抜群だった。小2から所属の林間SCレモンズでは毎年2回、リフティング検定を行っていた。最低30級~最高1級まで合格基準は細かい。
この日、試合前には主将MF沢のネイルをリニューアルした。今大会、各選手は自分で手入れしてきたが、いよいよ正念場を前に、おしゃれ番長のお出まし。「どんなものかは、北朝鮮で勝ったら明かしますよ。内緒です。今度は中2日なので、もっとリラックスできますね」。
沢にとってネイルは験担ぎ。W杯ドイツ大会中に川澄にネイルをしてもらってから、1度も落としていない。沢は「W杯優勝の縁起のいいものだから自然にはがれるまで落とさないです」。岡山合宿ではハゲハゲ状態が、この日、沢の右手には五輪をアレンジした5色の完璧ネイルが光っていた。
アジア2枠獲得へ。川澄の必勝ネイルの秘密パワーと、値千金の決勝ゴールであと1勝に迫った。
[2011年9月6日8時39分 紙面から]
日記を書く
後半17分、永里優のパスを受け、左足で先制ゴールを決めた川澄(右)
<ロンドン五輪アジア最終予選:日本1-0オーストラリア>◇第3戦◇5日◇中国・山東スポーツセンター
【済南(中国)=鎌田直秀】なでしこジャパン100+ 件が
ロンドン五輪アジア最終予選第3戦で難敵オーストラリアを下し3連勝で勝ち点9に伸ばし、ロンドン五輪出場へ王手をかけた。0-0の後半17分、FW川澄奈穂美(25=INAC)が左足で決勝弾を決めた。
FW永里優季(24=ポツダム)からのパスを冷静に流し込んだ。FW陣の中で唯一の3戦連続先発となった川澄は、1日初戦タイ戦でも均衡を破る先制点を奪い、チームの単独首位に大きく貢献している。
なでしこジャパン100+ 件は8日第4戦の北朝鮮戦に勝てば、3大会連続4度目の五輪出場を果たす。
天王山もやっぱり、頼りになる絶好調娘川澄が決めた。押し込みながらもゴールを奪えない展開が続く中、運動量と巧みな技術が日本を救った。0-0の後半17分、永里優からパスを受けると、トップスピードのまま右足でボールコントロール。「信じていました」。そのまま流れる動きで左足でゴール。好セーブ連発のGKウィリアムズの飛び出しにも、余裕をもって右隅に決めた。
川澄 大きい相手に相性がいいのかな? 自分のように俊敏な方が欧米人はついてこれないのかもしれない。永里にボールが入って、思った通り。落ち着いて決められて良かった。1-0。あの点がなかったら勝てなかったので、うれしいです。
2得点した女子W杯ドイツ大会のスウェーデン戦から6試合連続の先発。中1日で連戦が続いた今大会もFW陣で唯一の3戦連続先発。
川澄 だんだん立場が変わってきた気がします
エースの自覚は十分だ。後半26分に交代するまで前線で相手DFをかき回し、好機を演出。サポーターからの「ナホ」コールに手をふってこたえた。
川澄 疲れているのはみんな一緒。相手もきつい。5日で3試合は生まれて初めてですけど、まだまだいけました。1戦1戦負けないように。次も先発でいきたい。
川澄の集中力と技術は、小学校のころから抜群だった。小2から所属の林間SCレモンズでは毎年2回、リフティング検定を行っていた。最低30級~最高1級まで合格基準は細かい。
この日、試合前には主将MF沢のネイルをリニューアルした。今大会、各選手は自分で手入れしてきたが、いよいよ正念場を前に、おしゃれ番長のお出まし。「どんなものかは、北朝鮮で勝ったら明かしますよ。内緒です。今度は中2日なので、もっとリラックスできますね」。
沢にとってネイルは験担ぎ。W杯ドイツ大会中に川澄にネイルをしてもらってから、1度も落としていない。沢は「W杯優勝の縁起のいいものだから自然にはがれるまで落とさないです」。岡山合宿ではハゲハゲ状態が、この日、沢の右手には五輪をアレンジした5色の完璧ネイルが光っていた。
アジア2枠獲得へ。川澄の必勝ネイルの秘密パワーと、値千金の決勝ゴールであと1勝に迫った。
[2011年9月6日8時39分 紙面から]